家の購入には色々なお金がかかります
建物費用はもちろん、土地の費用、税金やローン諸経費
その他登記にかかる費用など様々です
また購入する家が新築か、中古か、
戸建てか、マンションかでも変わってくるところもあります
つまり販売価格や坪単価だけでは購入費用の総額がわからないんです

さらに購入してからかかるお金も結構あります
家を購入する前に把握するのは難しいですよね?
本書では家づくりに関わるお金の話が、Q&A方式で1つづつ丁寧に書かれております
またイラストが多く使用されていますので読みやすいです!
概要
著者:田方みき・関尾英隆
引用元:Amazon.co.jp「家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2020-2021」
出版社 : エクスナレッジ (2020/6/3)
発売日 : 2020/6/3
言語 : 日本語
単行本 : 191ページ
ISBN-10 : 4767827663
ISBN-13 : 978-4767827667
著者についての紹介が本書でもありました
田形 みき
引用元:Amazon.co.jp「家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2020-2021」
広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主 に、雑誌・Web で住宅にかかわる記事の取材、 編集、執筆に携わる
関尾 英隆
引用元:Amazon.co.jp「家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2020-2021」
大学・大学院で建築学を専攻後、大手設計事務所に勤務。
個人設計事務所として独立後、2009 年に「設計事務所+工務店」あすなろ建築工房設立
たまたま私の住んでいるところが神奈川県でしたので、
あすなろ建築工房を知っており、実際に住宅に関するセミナー(説明会)に参加しました
とても住宅や住まいに対して知識・経験が豊富なのはもとより、
情熱がすごいある方と感じ、とても好感が持てました

家づくりにどんなお金がかかるの?
はい、まずこの疑問・質問になりますよね!
最初にこのQ&Aが来てるので、読者の気持ちが良くわかっていますね
費用の一覧
・土地取得の費用
- 土地代
- 諸経費 土地取得費用の5~6%
・住宅建築の費用
- 本体工事費
- 別途工事費 建築費の15~20%
- 諸経費 建築費の10%
率直に思ったのが、
住宅建築費用の本体工事と別途工事ってなんだ?です
そもそもなぜ別々になっているのかが疑問です

はい、次は別途工事についてのQ&Aでした!心を読まれました…!
本体工事と別途工事が別になっている理由ですが、
地盤の補強など不確定要素が多い項目や、
水道引き込みなど役所にかかる項目など、
建てる土地や家によって変動する不確定要素が大きいからでした
なるほど、そして読者の疑問に的確に答えてくれるんだと実感しました
ちなみに別途工事費と諸経費の細かい項目や何の費用かは、
きっちり本書に書かれておりますのでご安心下さい
それからも続々と読者が多く疑問や不安を持つ内容が順序立てて書かれております
- いくら住宅ローン借りられる?
- みんなはいくらくらい住宅ローン借りている?
- 坪単価って?
- いつお金を払うの?
すごいです、本当にすごいです
まさしく聞きたい事!これを待ってました!
本書の最序盤で最も聞きたい事を丁寧かつ図やイラストを用いて
説明してくれるので読みやすく、わかりやすいですよ
家を建てるためにかかるお金はどこで差がつく??

理想の家って漠然としていてもイメージありますよね?
でも現実は予算があり、全て理想通りにするには少々難しい事も想定出来ますね
第二章ではお金をどこにかけるとどう差がつくかを答えてくれます
この章で特徴的なのは建てる家だけではなく、
建てた後にかかるお金について書いてくれています
つまり家は建てて終わりではなく建てた後もお金がかかる事を説明し、
どのくらいお金がかかるかの目安を示してくれており良心的です
さらに屋根や壁、設備ごとでかかるお金とかかる時期が一覧で図解しています
面白いのが素材によってかかる時期も違うし、かかるお金も違う事です
建てる時のお金と建てた後にかかるお金の両面で検討しましょうって事ですね!

どこで差がつく?のかはですが主なところはこんな感じです
- プラン
- 形
- 外構
- 屋根
- 外壁
大きく取り上げられているのがこの5つです
特にプランや形が変わってくると差がつく理由は、
丁寧に書かれていますのでわかりやすいですよ!
諸経費って何?

第3章では我々、素人にはわからない諸経費について書かれています
こちらで注目すべきなのが、依頼先で変わる部分、変わらない部分がある事です
登記費用や税金は変わらない部分に当たりますが、
設計や建築申請は変わる部分と書かれております
理由を添えて答えてくれておりますので気になる方は本書でチェックしてみてください!
カリスマ美容師的な感じでカリスマ設計士だと
設計料がめちゃくちゃ高いとかなんですかねーー
住宅ローンの基礎知識
第4章では住宅ローンについて書かれています
そもそも住宅ローンを借りたい時はどこに相談すれば?というのが、
まず最初に疑問に思う事です
今まで経験したことが無いから最初にどうすれば良いかが一番知りたい!
本書では相談する時の事、どこで借りられるかの各金融機関について、
金利が安いネット銀行の特徴も書かれていますよ
ネット銀行は金利が安いけど、なんか不安何だよなぁ…と思った人も
本書でネット銀行についてきちんと書かれていますので大丈夫ですよ!!
まだまだ住宅ローンについて書かれています
やはり重要なポイントなので多くページを割いているんですね!
読者の心配事がよくわかっている!!

- フラット35
- 財形住宅融資
- 提携ローン
- 住宅ローンの審査
- 借りられる金額の目安
- 3000万円借りたら毎月いくら返済する?
- 今の金利は安い?高い?
本当に網羅的に説明してくれているのと、
具体的な例なども用いてくれておりイメージが沸きやすいですね!
さらに固定金利、変動金利の違いや元利均等返済、元金均等返済の違い、
何となくわかるけど、、という内容もきちんと書いてくれております
次は返済のについてです!
- 最長の返済期間
- 安心な返済期間
- 途中で変更できる?
- ボーナス返済
- ボーナス返済に向いてる人・向いていない人
- 繰り上げ返済?メリットは?
本当に住宅ローンの事を親切丁寧に細かく答えてくれています
ここまでお金の話について書いてくれておりますので、
自分のイメージと現実のギャップを認識出来ると思います!

自分にあった住宅ローンの借り方、返し方?
第5章は住宅ローンについて自身に合わせて読んでいく形になります
まず最初に行うのは資金計画になります
なるほど、確かに今いくら入ってきて、何にいくら使っているかがわからないと
資金計画が出来ないですね
思った以上に何に使っているんだろう?ってお金が出てくる…
今まで家計管理なんてやってきてない!という方もいると思いますが、
本の中にちゃんと一覧でリスト化されていますので、
安心してください!

こちらの章では自分を3つのタイプから一番近いものを
選択して読み進める形になります
資金計画や借り方、返し方は人それぞれですもんね
第5章の最後には計画した返済計画で進めていても
返せなくなった場合について書かれております
計画通りに行かない事も想定しておかないといけないんですね

家を建てたあとにかかるお金やもらえるお金の話
最後の第6章では、
家を建てたあとにかかる税金などの話と、
様々な減税や給付金について書いています
家に関わる税金って多いですよね
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 都市計画税
家を建てる時も登録免許税や印紙税がありましたし、
数多く税金を払っていくのが家を買う事なんですね…

一方、減税もいくつかありますので一つづつ書かれています
- 住宅ローン減税
- 不動産取得税の軽減措置
- 固定資産税の軽減措置
- すまい給付金
不動産取得税と固定資産税の軽減措置は、
買う家によって軽減対象かどうか、
軽減される額(割合)が異なっております
また親からの資金援助に関する税金と非課税になる条件について書かれております
家を買う時は税金についての知識も必要なんですね!
まとめ
自分がどこにお金をかけるか?そのためにいくら必要か?
相場がわからないところから相場のイメージが沸くと思います!

本書はQ&A方式を使っているので読みやすく、
読者目線で書かれているなーって思いました
イラスト、図、グラフが必ず入っております
見開きで全部文章なページが無いし、
右半分がイラストやグラフになっていて
読まずともイメージをつかめます
以上です
読んでいただきありがとうございました!
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